浮 舟
  
   
移ろい巡る 時間の中で
確かに聞こえる 彼方へ詠む歌
記憶は今も 褪せる事無く
微睡めば見える いつかの幻

薄紅の花 薫る君よ
違う匂いに抱かれて
まだ消えぬ想いは 許されますか

大河を流れる水のように
人の運命は変わりゆくもの
出逢い 別れる縁の儚さ

果てない波に体を委ね
その悪戯に戸惑いながら
ゆらり 揺らめく夜の浮舟


憂き世を超えて語り伝うは
遙かに彷徨う 千年の恋よ

重ねた衣 薫る君へ
紡ぐ言の葉届くなら
一夜の契りを忘れてください

大河を流れる水のように
人の行方は変えられぬもの
やがて 行き着く海の静けさ

光も闇も寄せては返し
色褪せぬまま再び逢える
きらり 煌めく夢の浮橋


大河を横切る橋の向こう
月の明かりが照らした刹那
ほろり 零れる涙の清さ

果てない波に体を委ね
その悪戯に戸惑いながら
ゆらり 揺らめく夜の浮舟

          

                                                
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