用瀬のバラード
   

   
   
夜明けに降り立つ用瀬の駅 アイツと来るはずだった駅

瀬戸川づたいの佐治往来は 柿の実が鈴生り

遠く離れてしまうと 長所ばかり思い出し

水に流すつもりの恋を 胸で揺らす用瀬



ブルゾンなしでは肌寒い風 擦り寄る猫を抱き上げて

崩れた土塀や赤い瓦を 心に焼き付ける

たとえ2分の1でも ないよりまだマシかなと

二度と戻れはしない愛へ 髪がなびく用瀬



朝日に輝く用瀬の町 アイツと見るはずだった町

線路を歩けばコスモス越しに 朱塗りのひいな橋

いつか同じ目に遭って 人の傷み知ればいい

夏がくれた哀しい恋に 背中向ける用瀬

 



                                       試聴     ダウンロード