な つ く さ
  
  
 
道端の花にたたずむような
そんな穏やかな夏の日です
わけもなく駆け出す君に
見とれては息を止めるんです

ささやかな風に押されただけで 
こぼれ出しそうな想いです
遠く浮き雲が薄れたなら 
はしゃぐ背中に届きそうで

「好きです」小さく言ったとき
夏草が少し揺れました
聞き返す君に 僕はちょっと
笑ってみせました
静かな静かな景色の中で


空き地で寝ている小猫の影を
撫でていくような夏の陽です
いつのまに角を越えたなら
何もかも消えていくようで

「じゃあまたね」 君がそう言ったとき
胸の奥 少し揺れました
手を振る僕に 君はちょっと
笑ってみせました
青く青すぎる空の下で


逆さの街 工場の裏 
今でも憶えてる
ねえ 聞こえてたはず
君には きっと・・・


「好きです」小さく言ったとき
夏草が少し揺れました
聞き返す君に 僕はちょっと
笑ってみせました
静かな真夏の景色の中で
 
          

                                              
        試聴・DLはこちらから